ダビデの物語(3代目学長 鈴木佳秀)

ダビデの物語・プロローグその12[2010-10-01]

「少年サムエルはエリのもとで主に仕えていた。そのころ、主の言葉が臨むことは少なく、幻が示されることもまれであった」(サムエル記上3章1節)と聖書は伝えています。聖所での儀礼が形式になり、その宗教的生命が失われていた時代を物語っています。古代イスラエルで、神の言葉が聞かれない時代ほど危機の時はなかったと言えます。
少年サムエルは自分に与えられた使命をまだ知りません。神の箱が安置されている神殿で夜は寝ていたと記されています(3節)。ある夜、主なる神がサムエルに3回も呼びかけることがありました。下働きで働いていたサムエルにとって、神が自分に語りかけるということは全く想像外のことでした(4節~9節)。エリが自分を呼んだのだと思い「お呼びになったので参りました」と彼の部屋に出向くのですが、エリは「わたしは呼んでいない。戻っておやすみ」と答えます。3回繰り返された時、エリは、少年を呼ばれたのは主なる神であると悟り、サムエルに「もしまた呼びかけられたなら、『主よ、お話し下さい。僕は聞いております』と言いなさいと命じます。こうして、預言者として召し出す神の言葉が彼に臨んだのです。(鈴木 佳秀)

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