ダビデの物語(3代目学長 鈴木佳秀)

ダビデの物語・サウルの活躍その2[2010-11-05]

王を求める民に、神から言われたとおりサムエルは周辺国の王の権能について語ります(サムエル記上8章11節~17節)。王は、息子を兵士として徴用し、娘を徴用し香料作りや料理を担当させること、畑やぶどう畑、オリーブ畑を没収し重臣や家臣に分け与えること、奴隷や女奴隷、若者、ろばを徴用し王のために働かせること、所有する羊の十分の一を徴収するという内容でした。民は王の奴隷になるとサムエルは宣言したのです。
「退けたのではあなたでなく」、「わたしを捨てて他の神々に仕えることだった」(7節~8節)という神の言葉は、この王の権能に関わっています。エジプトの王ファラオを民が要求したのと同じだからです。エジプトの奴隷の家から導き出された出エジプトの出来事を彼らは忘れてしまったのですが、それだけではなかったのです。
ペリシテとの戦いに勝つため彼らが求めたのはファラオのような王でした。「あなたたちは、自分が選んだ王のゆえに、泣き叫ぶ」ことになる、だが「主は、……あなたたちに答えてはくださらない」とサムエルは警告しています。王の要求はイスラエルの民の神理解と深く関わっていました。王にだけ求められている職能があったからです。(鈴木 佳秀)

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