ダビデの物語(3代目学長 鈴木佳秀)

ダビデの物語・サウルの活躍その4[2010-11-19]

王の奴隷となるという警告を無視して、民は「いいえ。我々にはどうしても王が必要なのです。我々もまた、他のすべての国民と同じようになり、王が裁きを行い、王が陣頭に立って進み、我々の戦いをたたかうのです」と言い張ったと聖書は伝えています(サムエル記上8章19節~20節)。責任は自分たちで負うという宣言です。そこで「彼らの声に従い、彼らに王を立てなさい」と神はサムエルに語ります(22節)。こうした経緯を経てサムエルは王となる人物を捜すことになるのです。
ベニヤミン部族にひとりの青年がいたという形で、「美しい若者で、彼の美しさに及ぶ者はイスラエルにはだれもいなかった。民のだれよりも肩から上の分だけ背が高かった」とサウルが紹介されています(9章2節)。「美しい」の原語トーブは「良い」という意味が基本で(創世記1章4節等)、女性に使われるときは「美しい」(創世記6章2節、24章16節、26章7節等)でいいのですが、見目うるわしい女性にはヤーファーという別の形容詞が使われます(雅歌1章8節等)。サウルは誰よりも背が高かったとあるので、トーブは武人としての勇姿を表現しているのです。サウルは際立った存在だったのです。(鈴木 佳秀)

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