ダビデの物語(3代目学長 鈴木佳秀)

ダビデの物語・サウルの活躍その6[2010-12-03]

神が選ぶ人物をサムエルはどのように見分けることができたのでしょうか。サムエルにお告げがあり「わたしは一人の男をベニヤミンの地からあなたのもとに遣わす。あなたは彼に油を注ぎ、わたしの民イスラエルの指導者とせよ」とサムエル記は記しています(上9章16節)。サウルに出会ったとき、ろばのことはもう見つかっているので心にかける必要はない、「全イスラエルの期待は誰にかかっているとお思いですか。あなたにです」とサムエルは語りかけています(20節)。翌朝、従者の若者を先に行かせ、「神の言葉をあなたにお聞かせします」とサウルに語り(27節)、その場で彼に油を注いだのです。
油を注ぐ行為をヘブライ語でマーシャハと言いますが、この動詞から「油注がれた者」(マーシアハ)、即ちメシアに繋がる呼称が派生します。油を注ぐ行為は、神の選びに与った人に行われる儀式です。人に見せるものではありません。油を注ぐのは神から告知を受けた預言者でした。神の意志をその人に告知し、(上質のオリーブ)油を注いだのです。当時、預言者からひそかに油を注がれた人は、時に、神の選びに与ったという強烈な自意識を持ったことが知られています(列王記下9章4節~13節)。(鈴木 佳秀)

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