ダビデの物語(3代目学長 鈴木佳秀)

ダビデの物語・ダビデの台頭史その17[2011-06-17]

「主はダビデと共におられ、サウルを離れ去られた」とあるように(サムエル記上18章12節)、どの戦いにおいてもダビデは軍の先頭に立ち勝利を収めたので、すべての人がダビデを愛したといいます(16節)。自分でダビデに手を下すことなく、ペリシテ人の手で彼を殺そうと考え「わたしの長女メラブを、お前の妻として与えよう」(17節)とサウルはかつての約束を実行するかのように持ちかけたのです。「わたしなど何者でしょう。わたしが王の婿になるとは」とダビデは応じています。王の陰謀について知るよしもなく、自分の微妙な立場を彼は分かっていませんでした。
メラブはダビデに嫁ぐべきときに、別の人に嫁がされたと聖書は語ります。ダビデを敵の手で殺す戦略が外れたための、嫌がらせでした。サウルはダビデを憎んでいたのです。サウルの娘ミカルはダビデを愛していると王に告げる者があり、それを好都合だと思い、彼女を与える約束をしてダビデを罠にかけ、ペリシテ人の手にかけるため再び王の婿になりなさいと言いだしたのです(19節~21節)。ダビデを愛したヨナタンの妹ミカル(「何者が神のようであるか」の意)は、ダビデ王家の歴史に深く関わることになります。(鈴木 佳秀)

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