ダビデの物語(3代目学長 鈴木佳秀)

ダビデの物語・ダビデの台頭史その18[2011-06-24]

家臣を通し王の婿になるように告げられたとき「王の婿になることが、あなたたちの目には容易なことと見えるのですか。わたしは貧しく、身分も低い者です」(サムエル記上18章23節)とダビデは答えています。結納金を支払う時代でした。「王は結納金など望んではおられない。王の望みは王の敵への報復のしるし、ペリシテ人の陽皮百枚なのだ」とダビデに伝えられています(25節)。イスラエル人は生まれて八日目に男の子に割礼を施しますが、ペリシテ人には割礼の慣習がありませんでした。ペリシテ人の陽皮百枚とは、彼ら百人に割礼を施す、つまり百人を打ち倒せという意味です。打ち倒した証拠に、割礼と同じ処置を行い、数だけ持ち帰れというのです。
ダビデは何日もたたないうちに自分の兵を従えて出立し、二百人のペリシテ人を討ち取り、その陽皮を持ち帰ったのです(27節)。ダビデを敵の手で殺す戦略は失敗し、サウルは娘ミカルを妻として与えなければならなくなりました(27節)。娘ミカルまでがダビデを愛していることを思い知らされた王は、命令でダビデを殺すしかないと、息子のヨナタンや家臣全員にダビデ殺害を命じたのです(19章1節)。これこそ嫉妬から生まれた狂気です。(鈴木 佳秀)

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