ダビデの物語(3代目学長 鈴木佳秀)

ダビデの物語・ダビデの台頭史その36[2011-10-28]

「女は尋ねた。『誰を呼び起こしましょうか。』『サムエルを呼び起こしてもらいたい』と彼は頼んだ。」(サムエル記上28章11節)。サウルは、亡くなったサムエルを呼び起こしてもらいたいと口寄せ女に依頼したのです。自分に油を注ぎイスラエルの指導者に指名したサムエルから、神託を得ようとしたのです。「その女は、サムエルを見ると、大声で叫び、サウルに言った。『なぜわたしを欺いたのですか。あなたはサウルさまではありませんか。』王は言った。『恐れることはない。それより、何を見たのだ。』女はサウルに言った。『神のような者が地から上って来るのが見えます。』サウルはその女に言った。『どんな姿だ。』女は言った。『老人が上って来ます。上着をまとっています。』サウルにはそれがサムエルだと分かったので、顔を地に伏せ、礼をした。」(12節~14節)
この聖書のテキストは、ある読者には衝撃を与えるかもしれません。申命記に「預言者や夢占いをする者があなたたちの中に現れ、しるしや奇跡を示して、そのしるしや奇跡が言ったとおり実現したとき」(13章2節~3節a)という規定の設定がありますが、死霊を呼び起こす呪術の存在などを知っていたのです。サムエル記は、口寄せ女による死霊の呼び起こしを、現実のものとして叙述しているのです。(鈴木 佳秀)

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