ダビデの物語(3代目学長 鈴木佳秀)

ダビデの物語・ダビデの台頭史その50[2012-02-10]

ダビデがイシュ・ボシェトに使者を送り「妻ミカルをいただきたい」と申し入れたところ、イシュ・ボシェトは人をやって、ミカルをその夫ライシュの子パルティエルから取り上げたと伝えています(サムエル記下3章15節)。「パルティエルは泣きながらミカルを追い、バブリムまで来たが、アブネルに『もう帰れ』と言われて帰って行った」(16節)とあり、権力者に翻弄された男の哀れな姿を描いています。しかしミカルがどのように振る舞ったかについては記されていません。サウルの娘として、彼女は毅然とダビデのもとに復帰したのでしょうか。
アブネルはイスラエル諸部族の長老たちを相手に、ダビデを王に迎えるよう説き伏せ、部下二十名を連れてダビデに会いに来ます(17節~20節)。ダビデは酒宴を開いてアブネルを歓待します。密約を果たすためアブネルは帰るのですが、留守にしていたヨアブがヘブロンに戻って来ます。彼はアブネルがいたことを聞き、彼を送り出し去らせてしまったことで「あの男が来たのは、王を欺いて動静を探り、王のなさることをすべて調べるためなのです」とダビデに抗議し、計略をもって独自にアブネルを呼び戻し、暗殺してしまいます(24節~27節)。アブネルによって殺された弟アサエルのため(2章18節~24節)、彼は仇討ちをしたのです。(鈴木 佳秀)

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