ダビデの物語(3代目学長 鈴木佳秀)

ダビデの物語・ダビデ王位継承史その5[2012-05-11]

ナタンの神託には多様な要素が含まれています。神殿を建てたいと願ったダビデに「なぜわたしのためにレバノン杉の家を建てないのか、と言ったことがあろうか」(サムエル記下7章7節)と告知した後で、「万軍の主はこう言われる。『わたしは牧場の羊の群れの後ろからあなたを取って、わたしの民イスラエルの指導者にした。あなたがどこに行こうとも、わたしは共にいて、あなたの行く手から敵をことごとく断ち、地上の大いなる者に並ぶ名声を与えよう。わたしの民イスラエルには一つの所を定め、彼らをそこに植え付ける。民はそこに住み着いて、もはや、おののくことはなく、昔のように不正を行う者に圧迫されることもない。わたしの民イスラエルの上に士師を立てたころからの敵をわたしがすべて退けて、あなたに安らぎを与える』」と、メッセンジャーとして、神の一人称でダビデに告げています(8節~11節a)。
その後半には別の要素が含まれています。「主はあなたに告げる。主があなたのために家を興す。あなたが生涯を終え、先祖と共に眠るとき、あなたの身から出る子孫に跡を継がせ、その王国は揺るぎないものとする」と、神について三人称で言及しつつ、口調を変えて解釈を語っているからです(11節b~12節)。預言者が語る預言を理解する手がかりがここにあります。(鈴木 佳秀)

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