ダビデの物語(3代目学長 鈴木佳秀)

ダビデの物語・ダビデ王位継承史その23[2012-09-14]

「主はウリヤの妻が産んだダビデの子を打たれ、その子は弱っていった。ダビデはその子のために神に願い求め、断食した。彼は引きこもり、地面に横たわって夜を過ごした。王家の長老たちはその傍らに立って、王を地面から起き上がらせようとしたが、ダビデはそれを望まず、彼らと共に食事をとろうともしなかった」(サムエル記下12章15節~17節)と聖書は伝えています。当時は、病は神に打たれたためと広く受けとめられていました。ですから、魔除けの呪術に頼んで病から解放されることを人々は願ったのです。ダビデの場合は、身代わりとなるこの子が打たれると既にナタンによって予告されていました。
ダビデはこの子のために執り成そうとして、必死で神に願い、食を断っているのです。彼が地面に横たわったままであったという記述は、この時代の考え方を伝えています。地面に横たわる行為は、自分の子ではなく、自分に死を願い求めたことを物語っているのです。子供が召されるという裁きを変えていただきたいという、ダビデの切なる思いがここに現れています。長老たちが王を説得しても地面に横たわったままであったというのですが、彼は、神の決定を変えさせるために断食し、このようなパフォーマンスを行ったのではありません。悔い改めにより、御心ならば処罰を変えてくださいという願いなのです。(鈴木 佳秀)

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