ダビデの物語(3代目学長 鈴木佳秀)

ダビデの物語・ダビデ王位継承史その33[2012-11-23]

「アブサロムはアムノンに対して、いいとも悪いとも一切語らなかった。妹タマルを辱められ、アブサロムはアムノンを憎悪した」(サムエル記下13章22節)とあるように、気持ちを抑えたまま、父ダビデがアムノンの不祥事をどう裁くのかをアブサロムは見守ろうとしたのです。しかし王は何もしなかったのです。タマルも「どうぞまず王にお話しください。王はあなたにわたしを与えるのを拒まれないでしょう」(13節)ととっさにアムノンに訴えたくらいでしたが、「それから二年たった」(23節a)とあり、皇太子である長子アムノンに対し、ダビデ王は何の処罰も与えなかったのです。
「エフライムに接するバアル・ハツォルにアブサロムの羊の毛を刈る者が集まった。アブサロムは王子全員を招待し、王のもとに行って願った。『僕(しもべ)は羊の毛を刈る者を集めました。どうぞ王御自身、家臣を率いて、僕(しもべ)と共にお出かけください』(23節b〜24節)とありますが、彼は何を考えたのでしょうか。羊の毛を刈るときには、一族で饗宴を催し、祝うのが常でした。「王子全員」をアブサロムは招待したのですが、皇太子は含まれていなかったはずです。皇太子は特別な存在でした。しかし王が出席するとなると、皇太子アムノンも出席せざるを得ないことになります。計画は慎重に立てられていたのです。(鈴木 佳秀)

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