ダビデの物語(3代目学長 鈴木佳秀)

ダビデの物語・ダビデ王位継承史その44[2013-02-15]

アブサロムについて「毎年の終わりに髪を刈ることにしていたが、それは髪が重くなりすぎるからで、刈り落とした毛は王の重りで二百シェケルもあった。アブサロムには三人の息子と一人の娘が生まれた。娘はタマルという名で、大変美しかった」(サムエル記下14章26節〜27節)とあるように、サウルとは違う表現で美しさに言及しています。「美しい」の原語はヤーフェ(形容詞)ですが、この表現はアブサロムの妹タマルにも使われています(13章1節)。彼の娘についても「大変美しかった」と表現していますが、ここではヤーフェにマルエー(見た目)という名詞が添えられているので、直訳すると「見目麗しい」という表現になります。アブサロムを「美しい」という場合、「見目麗しい」でなく、別の意味で男としての「麗しさ」を想定しているのです。年の終わりに刈る彼の髪の重さが二百シェケルあったというのですが、ほぼ二.三キロあったことを意味しています。古代イスラエルでは、神に生涯を捧げたナジル人は、サムソンのように生まれてから一度も頭にかみそりを当てなかったと言われています(士師記13章5節)。髪の多さは、カリスマが宿る要素と見なされていたことは事実です。他方、カリスマをもった人物でも、頭髪のない人もいました。預言者エリシャがそうです。彼はそのはげ頭を嘲られることがあったと、伝承は伝えています(列王記下2章23節)。(鈴木 佳秀)

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