ダビデの物語(3代目学長 鈴木佳秀)

ダビデの物語・ダビデ王位継承史その46[2013-03-01]

「その後、アブサロムは戦車と馬、ならびに五十人の護衛兵を自分のために整えた。アブサロムは朝早く起き、城門への道の傍らに立った。争いがあり、王に裁定を求めに来る者をだれかれなく呼び止めて、その出身地を尋ね、『僕(しもべ)はイスラエルの諸部族の一つに属しています』と答えると、アブサロムはその人に向かってこう言うことにしていた。『いいか。お前の訴えは正しいし、弁護できる。だがあの王の下では聞いてくれる者はいない。』アブサロムは、こうも言った。『わたしがこの地の裁き人であれば、争い事や申し立てのある者を皆、正当に裁いてやれるのに。』また、彼に近づいて礼をする者があれば、手を差し伸べて彼を抱き、口づけした。アブサロムは、王に裁定を求めてやって来るイスラエル人すべてにこのようにふるまい、イスラエルの人々の心を盗み取った。」(サムエル記下15章1節〜6節)
妹タマルを陵辱したアムノンを処罰せず放置したことを、アブサロムは忘れていなかったのです。王位継承筆頭者であった彼を王がかばったとみて、自分で報復を行ったのです。それは裁定を怠った父親への批判です。彼は税や賦役をめぐる北の諸部族と南のユダ部族の間にある対立や不満を捉え、北の諸部族の心を盗み取ったとテキストは伝えています。皇太子として護衛兵を召し抱え、自分の軍備を整えた意図は「わたしがこの地の裁き人であれば」という言葉に反映しています。何をするつもりでしょうか。(鈴木 佳秀)

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