ダビデの物語(3代目学長 鈴木佳秀)

ダビデの物語・ダビデ王位継承史その64[2013-07-05]

「ダビデがマハナイムに着いたころ、アブサロムと彼に従うイスラエルの兵は皆、共にヨルダンを渡った。アブサロムはヨアブの代わりにアマサを軍の司令官に任命した。アマサはイトラというイスラエル人の子で、イトラの妻はナハシュの娘アビガル、ヨアブの母ツェルヤの姉妹だった。イスラエル軍は、アブサロムに従ってギレアドの地に陣を敷いた。」(サムエル記下17章24節〜26節)
ヨルダン川を渡ったダビデ軍はマハナイムに陣を敷いています。切り立った山にはさまれて深い渓谷があり、その底を川が流れ、川沿いの細い道を固めるだけで敵を防ぐことができた天然の要害でした。しかも城壁を備えた防備万全な要塞となっていたのです(下18章3節〜4節、24節)。アブサロムは全国から兵を招集して軍を編成し、かなり遅れてヨルダン川を渡りました。
イスラエル軍の司令官として、アブサロムはアマサを任命しています。彼はダビデの妹アビガルの子ですが、アビガルとツェルヤは姉妹であったため、ダビデ軍の司令官でツェルヤの子であるヨアブとは、従兄弟同士でした。父と子が争い、従兄弟同士が軍の司令官として戦闘に参加するというのは、平家物語や源平盛衰記の世界に通じるものがあります。
アブサロムが陣を敷いたギルアドの地は、ヨルダン川を東に渡った場所です。山裾の平地に陣を敷いたのは、多数の兵を動員したため広い場所を必要としていたからです。当時、この辺りにはうっそうとしたレバノン杉の森が広がっていました。そこが戦いの場となったのです。(鈴木 佳秀)

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