ダビデの物語(3代目学長 鈴木佳秀)

ダビデの物語・ダビデ王位継承史その78[2013-10-11]

「ダビデはエルサレムの王宮に戻ると、家を守るために残した十人の側女を集め、監視付きの家に入れた。彼は側女たちの面倒は見たが、彼女たちのところに入ることはなかった。彼女たちは死ぬまで閉じ込められ、やもめのような生涯を送った。」(サムエル記下20章3節)ダビデ王にとって、これは苦渋の選択だったことでしょう。アブサロムが王権を奪い取った宣言として、王宮の屋上に天幕を張り巡らせ、王の側女たちのところに入ったのは政治的判断でした。エルサレム城に戻ったダビデは、慎重に彼女たちの処遇を決めたのです。彼女たちも犠牲者でした。
「王はアマサに命じた。『ユダの人々を三日のうちに動員してここに来なさい。』アマサはユダの人々を動員するために出て行ったが、定められた期日に戻らなかった。ダビデはアビシャイに言った。『我々にとってビクリの子シェバはアブサロム以上に危険だ。シェバが砦の町々を見つけて我々の目から隠れることがないように、お前は主君の家臣を率いて彼を追跡しなさい。』ヨアブの兵、クレタ人とペレティ人、および勇士の全員が彼に従ってエルサレムを出発し、ビクリの息子シェバを追跡した。」(下20章4節〜7節)恩赦を与えられたアマサはアブサロム軍の司令官でしたから、この人選を快く思っていない人物がいたのです。ヨアブです。アブサロムを殺害してしまった彼は王の信頼を失ったのです。信頼を失うことは、忠誠を疑われたことを意味します。(鈴木 佳秀)

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