ダビデの物語(3代目学長 鈴木佳秀)

ダビデの物語・ダビデ王位継承史その84[2013-11-22]

「ダビデ王は多くの日を重ねて老人になり、衣を何枚着せられても暖まらなかった。そこで家臣たちは、王に言った。『わが主君、王のために若い処女を探して、御そばにはべらせ、お世話をさせましょう。ふところに抱いてお休みになれば、暖かくなります。』彼らは美しい娘を求めてイスラエル領内をくまなく探し、シュネム生まれのアビシャグという娘を見つけ、王のもとに連れて来た。この上なく美しいこの娘は王の世話をし、王に仕えたが、王は彼女を知ることがなかった。」(列王記上1章1節〜4節)
ダビデ王位継承史は、晩年の王の姿をこのように伝えています。エルサレムの「衣を何枚着せられても暖まらなかった」という事情は、今も変わりません。丘陵地帯にある要塞のため、雪は降らなくてもかなり寒かった事が知られています。暖まらなかったのは気候のせいだけでなく、ダビデ王が老人になったからです。家臣団が心配したのは、眠れずに王が消耗してしまうことでした。若い女性を側女として王に仕えさせることを、彼らは考えたのです。「ふところに抱いてお休みになれば、暖かくなります」という提言は、彼らの知恵です。王妃であるバト・シェバはここでは登場しません。ダビデ王は、王の部屋で、ひとりで寝起きしていたことが分かります。王の身の回りの世話をする、美しく若い側女を家臣団は探し出したのです。アビシャグは、王の側女として、後に争乱に巻き込まれることになります。(鈴木 佳秀)

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