ダビデの物語(3代目学長 鈴木佳秀)

ダビデの物語・ダビデ王位継承史その90[2014-01-17]

「彼女が王と話し合っている間に、預言者ナタンが来たので、『預言者ナタンが参りました』と王に告げられた。ナタンは王の前に進み出て、地にひれ伏し、言った。『わが主君、王よ、あなたは、「アドニヤがわたしの跡を継いで王となり、王座につく」と言われたのでしょうか。アドニヤは今日下って行って雄牛や肥えた家畜や羊を数多く屠り、すべての王子、将軍たち、祭司アビアタルを招きました。彼らはアドニヤの前で飲み食いしながら、「アドニヤ王、万歳」と叫びました。しかし、あなたの僕であるこのわたしと、祭司ツァドク、ヨヤダの子ベナヤ、あなたの僕ソロモンは招かれませんでした。このようなことになったのは、わが主君、王の御意向なのでしょうか。わが主君、王は、だれが御自分の跡を継いで王座につくのか、僕たちにお知らせになっていません。』」(列王記上1章22節〜27節)
預言者ナタンがソロモン党であったことは明らかです。バト・シェバと連携を保ちながら、彼はソロモン即位のタイミングを狙っていたと考えて良いでしょう。しかしライバルのアドニヤ党に先を越されてしまったのです。でも彼には秘策がありました。バト・シェバに誓った王の誓約が実行されるならば、アドニヤの即位を覆すことができるからです。しかもアドニヤ党は祝宴の最中で、エルサレムに戻ってアドニヤをまだ玉座に座らせていません。決定的なのは、ダビデがまだ健在で現実の王であるという事実です。それが、即位をめぐるこの派閥闘争に決着を付ける鍵となったのです。(鈴木 佳秀)

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