学長室だより

地域から地域へ

開学式の時に植樹したニュートンの林檎の木が毎年実を結んでいます。今年も緑色の実が大きくなりました。隣に植えられた聖籠の林檎の木の小ぶりの実は赤味を帯びてきています。敬和学園大学は創立25周年を迎えて、地域社会の中にさらにしっかりと根を張ろうとしています。
7月7日の七夕の日に、新発田市と地域連携の包括協定を結びました。一昨年度から文部科学省「知(地)の拠点事業」(略称COC:Center of Community)を推進するために、新発田市・聖籠町・オレンジ会(地元の議会・商工会などの構成員による本学を支援する任意団体)と連携協議を重ねました。これを基に新発田市・新発田商工会議所などと新たな連携を図っていきます。
今年の秋から、1年生全員が地域社会に出ていって学習し、2年次の地域社会でのアクティブラーニング、3年次の中長期インターンシップ、4年次の地域学研究へと展開する副専攻的な「地域経営プログラム」が始まります。地域連携センターである「新発田学研究センター」、学生と市民が運営する「まちカフェ・りんく」、来年4月にオープンする駅前複合施設内の「学生寮」の3点を中心にして、点から線へ、線から面へと「まちなかキャンパス化」を目指し、「まちと大学」が協働して、街づくりと大学教育を進めていきます。こうして、地域の学生が地域に職を得て定住し、将来の地域社会を担う人材育成をする地域循環型教育を始めます。(山田 耕太)