学長室だより

ユニークな敬和学園の大学教育

朝夕はすっかり冷え込んできました。9月30日に法人・高校創立50周年・大学創立25周年記念事業が盛況の内に執り行われました。敬和学園が発足した経緯は簡単に述べると次の通りです。

今から60年前にジョン・モス宣教師ご夫妻が新潟に来られて、青少年に対する教育を新潟の牧師たちに説いて回りました。その後に始まった新潟朝祷会の祈りの中で、明治時代に短命で終わったミッションスクール、新潟女学校と北越学館の復活の願いと重なり、ビジョンが共有されて新潟港開港百周年の事業として、敬和学園高校が開校しました。新潟を中心にして募金運動は日本各地に及び、さらにドイツやアメリカの諸教会からも多額の募金が寄せられ、太田俊雄初代校長の指導の下で教育の礎を据えてきました。

2017.10.13学長ブログ

(左)はつみ モス、(右)ジョン A. モス

 

他方、大学は敬和学園の大学を創るという学園構想と新発田市・聖籠町の「阿賀北に大学を」という願いが一致して、新潟県・新発田市・聖籠町からの多額の資金に多くの人々の募金を加えて開学しました。北垣宗治学長のリーダシップの下で教育の基礎を築いてきました。(詳しくは、キリスト教学校教育同盟の新聞『キリスト教学校教育』2017年10月号2頁のコラム「キリスト教教育者物語 北垣宗治初代学長」をご覧ください。)

敬和学園は一人ひとりの学生を大切にし、目えるものをもつ「所有」より、すべての人は等しく尊いという立場でその人らしい生き方「存在」を大切にする教育をしてきました。大学は、「少子高齢化と地域格差の進む時代に、持続可能な社会の担い手を育成する」というビジョンのもとで地域貢献に力を入れています。(山田 耕太)