学長室だより

受難節を過ごしています

新潟もようやく春らしい日差しになってきました。大学のキャンパスの紅梅が満開です。野山ではフキノトウが芽を出しています。

2020.3.13学長ブログ

キャンパスの紅梅が満開です

 

キリスト教のカレンダーでは、「灰の水曜日」(旧約聖書の預言者にならって悔い改めのしるしとして麻布を着て灰をかぶったことに由来します)から、キリストが十字架にかかった受難週までの40日間を「レント」「受難節」または「四旬節」と呼ぶ季節になります。今年の「灰の水曜日」は2月26日でした。

中世のキリスト教社会以来、「受難節」の時期には、キリストの十字架上での苦しみをしのんで、中世では断食したりして自分の罪を悔い改め、近世以後は自分の行いを反省して、身を慎んで過ごすように心がける季節として守られてきました。

しかし、今年の受難節は新型コロナウイルスにより、中国・韓国・イタリア・日本を始めとして、世界中が大変な受難を受けています。目に見えないウイルスとの戦いが続いています。このような状況の中で、最も弱い立場の人々にしわ寄せがいかないような対策が取られることを願います。感染が蔓延してパンデミックに陥ることなく、一刻も早く感染が終息に向かい、安全で安心な日常生活が送れるようになることを心からお祈りいたします。(山田 耕太)