ダビデの物語(3代目学長 鈴木佳秀)

ダビデの物語・ダビデの台頭史その24[2011-08-05]

息子に言い放った言葉から、王権がダビデに奪われるという恐れをサウル王が抱いていたことがわかります。ダビデへの嫉妬が政治的な恐れへと拡大していく過程が見事に描かれています。「なぜ、彼は死なねばならないのですか。何をしたのですか」と言い返すヨナタンに、サウルは槍を投げつけたのです(サムエル記上20章32節~33節)。怒って食事の席を立ったヨナタンは、心を痛め、新月の二日目は食事も取らなかったといいます(34節)。
従者を連れて野に向かい、ダビデが隠れている付近でヨナタンは矢を射るのです。矢を取りに行く若者の後ろから「早くしろ、急げ、立ち止まるな」と声をかけています(38節)。危険が近づいていることをダビデに知らせたのです。従者を帰した後、ダビデはヨナタンの前に出て来て、地にひれ伏したと聖書は伝えています。命をかけて守ろうとしたヨナタンに、ダビデは激しく泣いたと語っています(41節)。「安らかに行ってくれ。わたしとあなたの間にも、わたしの子孫とあなたの子孫の間にも、主がとこしえにおられる、と主の御名によって誓い合ったのだから」とダビデを送り出すのですが(42節)、これが二人の最後の別れになってしまいます。(鈴木 佳秀)

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