ダビデの物語(3代目学長 鈴木佳秀)

ダビデの物語・ダビデの台頭史その25[2011-08-12]

逃亡したダビデはノブの祭司アヒメレク(「わが兄弟は王なり」の意)を訪ね、自分が討ち取ったゴリアトの剣を手にします(サムエル記上21章9節~10節)。アドラムの洞窟で難を避けていたダビデのもとに、「それを聞いた彼の兄弟や父の家の者は皆、彼のもとに下って来た。また、困窮している者、負債のある者、不満を持つ者も皆彼のもとに集まり、ダビデは彼らの頭領になった。四百人ほどの者が彼の周りにいた」(22章1節~2節)とあるように、サウルの統治に不満を持つ者が集まり、ダビデ党を結成するに至ります。サウルのもとでは活躍できなかった者たちが、進んで彼の臣下になったのです。
サウルの軍隊は募兵軍でした。町々におふれがまわると、有為な若者たちは、故郷の町や家族、親族を守るため、呼びかけに応じてサウルの陣営に駆けつけたのです(上11章7節~8節)。ダビデ党の四百人は呼び集められた兵士ではありません。主従関係をふまえた軍人であることが重要です。このダビデ党が王国の性格を決定するからです。部族連合のイスラエルが支配階級や貴族階級を伴う王制に移行するのは、ダビデ以降のことです。サウルの嫉妬心は、国の政治制度まで変えてしまったのです。(鈴木 佳秀)

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