ダビデの物語(3代目学長 鈴木佳秀)

ダビデの物語・ダビデの台頭史その58[2012-04-06]

エルサレムを拠点にダビデ王は宿敵ペリシテ軍を二度にわたって打ち破り、抵抗ができないほどにしてしまったのです(サムエル記下5章17節~25節)。続いてダビデは、イスラエル十二部族連合の象徴であった神の箱をエルサレムに運び入れています。かつてシロにあったこの聖櫃(せいひつ)は、ペリシテとの戦いで敵に奪われてしまったものでした(上4章~6章)。この時にイスラエルの危機を救ったのがサムエルでした。ダビデはまだ登場していません(上7章)。キルヤト・エアリムのアビナダムの家に保管されていた伝統の象徴であるこの神の箱を、ダビデは全軍をあげて運び上げようとしたのです。その途中で荷台を引っ張っている牛がよろめいた時、ウザが神の箱を手で支えようとして神に打たれる事故があり、禍いを恐れて三ヶ月の待機を余儀なくされてしまいました。しかし彼は最終的に箱を運び上げるのに成功したのです(下6章1節~15節)。
「主の箱がダビデの町に着いたとき、サウルの娘ミカルは窓からこれを見下ろしていたが、主の御前で跳ね踊るダビデ王を見て、心の内にさげすんだ」とあるように(16節)、ダビデは箱の前で踊りながら喜びを表したのです。ミカルにしてみれば、父サウルがなすべきであった事業をダビデが達成したことに、複雑な思いがあったのだと思います。(鈴木 佳秀)

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