ダビデの物語(3代目学長 鈴木佳秀)

ダビデの物語・ダビデ王位継承史その22[2012-09-07]

「その男はあなただ」と告発されたダビデは、「わたしは主に罪を犯した」と告白しています(サムエル記12章13節)。権力を掌握しその絶頂にあったダビデでした。彼はウリヤの妻をいわば強奪し、その夫を死に追いやったのです。危機に陥ったときに見せる判断やその対処の仕方に、その人の最も奥深い所にある本質が露呈するものなのです。ダビデはどうだったでしょうか。彼は自分が神を侮っていたことを認め、自分の罪を告白したのです。ダビデが直接手を下したのではありませんが、ウリヤを危険な場面に派遣するようヨアブに依頼した事実から見て、責任を免れることはできません。ダビデは、神の御前に何一つ隠し通せるものはないと知ったのです。
罪を告白したダビデに対し、ナタンは「その主があなたの罪を取り除かれる。あなたは死の罰を免れる。しかし、このようなことをして主を甚だしく軽んじたのだから、生まれてくるあなたの子は必ず死ぬ。」(13節~14節)と通告し、退出しています。主なる神の裁きは、ダビデの身代わりとして、幼子は死ぬというものでした。ダビデは死を免れますが、彼はこの裁きをどのような気持ちで聞いたでしょうか。この幼子は不倫によって生まれたダビデの子でした。バト・シェバがこの子を身ごもったことで、夫であるウリヤを亡き者にしようとダビデは企てたのです。(鈴木 佳秀)

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