ダビデの物語(3代目学長 鈴木佳秀)

ダビデの物語・ダビデ王位継承史その38[2012-12-28]

「アムノンの死をあきらめた王の心は、アブサロムを求めていた」(サムエル記下13章39節)と語るテキストは、父ダビデの深い悲しみを伝えています。「アムノンの死をあきらめた」とは、王が皇太子の死を受け入れたことを物語ります。ナタンの預言をどのように受けとめていたかについては、何も語っていません。王位継承の第二位であったアブサロムについて、王は厳しい処罰を下すつもりだったのでしょうか。アムノンの死に主なる神の御手を見たダビデは、家族の中に吹き荒れる剣の禍を最も恐れていたと言えます。
「王の心は、アブサロムを求めていた」とあるのは、亡命中の彼までも自分から奪い去られることを恐れていたダビデが、父として主なる神に必死に執り成しの祈りを捧げていたことを物語ります。
「ツェルヤの子ヨアブは、王の心がアブサロムに向かっていることを悟り、テコアに使いを送って一人の知恵のある女を呼び寄せ、彼女に言った。『喪を装ってほしい。喪服を着、化粧もせず、長い間死者のために喪に服しているように装うのだ。そして王のもとに行き、こう語りなさい。』ヨアブは語るべき言葉を彼女に与えた」(14章1節〜3節)と、テキストは新たな動きが始められたことを伝えています。ヨアブは、バト・シェバの夫ウリヤの上官で、王の命令どおりに彼を戦死させた将軍であり、王の甥でした。(鈴木 佳秀)

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