学長室だより
今年2度目の入学式
入国が入学式に間に合わなかった中国人とネパール人の留学生を対象に、先日入学式を行いました。中国人留学生は4月中に入国しており、日本語も上達して笑顔で日本語で話してくれました。ネパール人留学生は数日前に到着したばかりで、まだ分からないことが多いと思います。讃美歌など初めて歌ったと思いますが一生懸命に歌ってくれて、その姿を何とも言えず可愛く思いました。入学式の後でアドバイザーと一緒にガイダンスに参加し、大学の学びについて理解を深めたことと思います。敬和学園大学を卒業した留学生のがんばりは時折耳にします。新発田市のグローバル企業に採用されて、今では東京を拠点にロサンゼルスや上海など世界をまたにかけて活躍し、在学生のよいロールモデルになっている方がいます。新型コロナウイルス感染症の感染拡大時期に海外からの入国者がしばらく公共交通機関を使えなくなった時期がありましたが、中国から入国した学生の送迎に何度も成田と新潟を往復してくれた卒業生もいます。本当にありがたかったです。卒業後に母国で子どもたちの塾を開いたり、国内で日本語学校を開校した方もいます。大学に寄付してくださる方もいらっしゃいます。こういった海外から来て敬和で学んだ卒業生に支えられていることをしみじみありがたく思います。40年ほど前アメリカでは、ダイバーシティ(多様性)ということが盛んに言われていました。日本でも10年ほど前から言われていますが、コロナ禍で中断した感が否めません。本学学生にはオープンマインドを持って、違いを含めてお互いを受け入れ、友だちになってほしいと思います。誰もが幸せに暮らせる多様性の認められる共同体が作れるかどうか、敬和でも日本でもこれからが正念場です。(金山 愛子)