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PDE Inter-Universityニューズレター:第一号
 


PDE Inter-Universityニューズレター:第一号(2003年2月10日付)

“米国クレアモントで宗教多元論学会が開催される”

昨年の8月にPDE Inter-University Centerを発足させました。その任務は、「Peace and Dialogue on Earth」(地球に平和と対話を)という理念を基軸にして、地球上の大学と大学のあいだの広大な社会空間に、(1)地球時代の意識の覚醒;(2)平和の構築;(3)対話の促進、という三重の学術―教育活動を、インターネットを媒介にして展開することにあります。このセンターは、すでに敬和学園大学開学時より、延原研究室に所在する世界的なプロセス研究機関である、East-West Process Studies Project: Keiwa-Claremont(東西プロセス研究プロジェクト:敬和―クレアモンと)の情宣機関です。因みに、同プロジェクトは、米国カリフォルニア州クレアモント所在のCenter for Process Studies, 1325 N. College Avenue, Claremont, CA 91711: http://www.ctr4process.org とアフィリエートしています。

この度、上記プロセス・センターにおいて「ホワイトヘッド哲学と純粋宗教多元論」Whiteheadian Philosophy and Genuine Religious Pluralismと題する、宗教多元主義に関する画期的な国際学会が、2003年3月27日(木)〜31日(月)開催されます。当「東西プロセス研究プロジェクト」からも延原時行教授が「Buddhist-Christian Apologetics in Seven Stages」(仏教的キリスト教弁証論の七段階)という論文を発表致します。

この学会は、宗教多元論に関して一般に流布している、ヒック理論を批判検討するものです。ヒック理論とは、神中心主義と呼ばれる宗教多元論の方向性を打ち出したものですが、その特徴は、究極的実在は「超経験的神」一つである、という唯一性を主張するところにあります。これに反して、プロセス・センターの所長ジョン・B・カブ・Jr.教授は「究極的実在としての創造作用乃至空、究極的現実としての神」の理論を提起し、ヒック理論は純粋の多元論ではない、多元論の内の特殊な一例に過ぎない、と批判いたします。延原論文の趣旨は、このカブの提言を受けて、二究極者の問題に「宇宙における至誠心の原理としての神」の所論で切り込みます。同時に、仏教の空観から虚心に学べば学ぶほど、キリスト教本来の「神の弁証学」(vindication of the justice of God)が大胆に促進されうる、と主張します。芭蕉や良寛の評価もこの観点から論じられます。

会議の発表ペーパーが、すでにクレアモントでインターネット公開されましたので、ここに姉妹センターとしても、公開いたします。以下のホームページを検索して下さい

http://www.ctr4process.org/news/relplurpapers.htm

なお、このホームページは、英文専用の「PDE Inter-University Philosophical Archives」でも検索可能と致します。

PDE Inter-University Centerの使命は、日本の学術活動としては、世界への窓口であることです。このことは、別の機会に近く公開いたします、第十一回国際哲学オリンピアード(2003年5月7日〜10日、アルゼンチン、ブエノス・アイレスにて開催予定)についても、国際プロセス・ネットワーク(International Process Network:ホワイトヘッド・プロセス国際学会2004年韓国開催予定)についても、該当いたします。

(文責:延原時行)

 
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