キャンパス日誌
【国際社会コース】韓国・ソウルへスタディーツアーに行ってきました
韓国の祝日である三一節にあわせて、国際社会コースの藤本晃嗣 教授が2日間のソウル市内へのスタディツアーを実施しました。
三一節は、日本の植民地支配下で起きた1919年3月1日の三・一独立運動を記念する日です。ツアーの企画趣旨は、参加者に、植民地支配の影響がどのように韓国に残っているのかを肌で感じてもらい、各自が平和や今後の日韓関係の未来について考えるきっかけを持ってもらうことにありました。
植民地歴史博物館は、日本の植民地支配や韓国の民主化の歴史を示すさまざまな資料を収集し、市民の立場から歴史を再構築しようとする博物館です。日本の植民地支配の実際の在り方と、それが後に朝鮮民族に与えた影響など、参加した学生たちは、日本ではあまり重視して教えられなかった内容を学ぶことができました。

植民地歴史博物館
三一節当日、西大門刑務所博物館は、多くの家族連れで溢れます。これは家族で韓国の歴史や日本の植民地支配を学ぶためです。日本が植民地支配をどのように実施していたのかを知ると共に、それを韓国の市民がどのように記憶しようとしているのかを体感することを目的に訪れました。

西大門刑務所博物館
タプコル公園は三・一独立運動の舞台となった場所で、三一節当日はさまざまな団体が代わる代わる式典を開いていました。三・一独立運動で叫ばれた「独立万歳」が、式典参加者によって唱和されているのを見学させてもらいました。

タプコル公園
三一節の翌日、五大王宮の中で最大規模を誇る、観光地として有名な景福宮を、植民地歴史博物館の学芸チーム長の野木香里さんから詳細に解説していただきながら見学しました。景福宮で起きた王妃殺害事件の現場や1995年に日本から返還された資善堂の基壇などを見学し、当時多くの日本人が植民地支配に加担していた事実を学び、日韓の近代史を新たな視点で学ぶことができました。

五大王宮の一つの景福宮
野木さんのガイドで、日本の植民地支配の痕跡が残る南山エリアをめぐりました。ソウル市街を見下ろすこのエリアに、日本の統監・総督官邸、統監府・総督府庁舎などが立ち並んでいた実態を知ることで植民地支配がどういったものなのかを学ぶことができました。またこのエリアに置かれた京城神社や朝鮮神宮の跡なども見学し、市民への神社参拝の強要の歴史を学びました。

南山フィールドワーク
ツアーを終えて、参加した学生からは「日韓両国での植民地支配の問題の重みの違いを実感できた」、「植民地支配下での人々の苦悩を鮮明に感じ、現在の韓国の人々がどのようにその歴史と向き合っているのかを知ることができた」、「歴史を多面的に捉える大切さを実感した」、「歴史上の出来事が、一人ひとりの人生や感情と結びついた重みのあるものとして感じられるようになった」などとの感想が寄せられました。「植民地」という言葉を当事者性を意識して考えられるようになっており、三一節に合わせてスタディツアーを実施した意義がありました。
参加した学生たちが今後、平和の意味や、日韓関係の未来をより深く考え続けることを願っています。
今回のツアーの企画をお手伝いしてくださった(株)たびせん・つなぐさんと、詳細なガイドをしてくださった野木香里さんに、この場をお借りして御礼申し上げます。
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