キャンパス日誌

2024年度卒業式答辞(渡辺鈴菜さん)

卒業生代表の渡辺鈴菜さん(英語文化コミュニケーション学科)


 

春のやわらかな風が頬をなで、花も人の心も明るく色づく季節がやってまいりました。本日は私たちのためにすばらしい卒業式をご用意いただきましたことを、卒業生を代表し心より感謝申し上げます。

私たちが無事今日という日を迎えることができましたのは、本日ご臨席賜りました皆さま、そして敬和学園大学の全ての関係者の方々のお力添えによるものと思っております。

大学生活を振り返りますと、4年という月日は長いようであっという間だったように感じます。 私たちが入学した2021年は、まさに新型コロナウイルス感染症が猛威を奮っていた年でした。それは大学での学習活動にも大いに影響を及ぼし、度重なるオンライン授業やマスク生活は大切な人とのつながりを希薄に感じさせていたと思います。日常化したマスク生活の中で、友人の素顔を見たのは出会ってからずいぶん時間が経ってからだったという人も多いのではないでしょうか。

そんな不安の多い大学生活のスタートを切った私たちでしたが、敬和学園大学はとても温かい場所でした。同じ悩みや不安、喜びを共有し合えた仲間。学生と同じ目線に立って対話を重ねてくださった先生方。学生一人ひとりの努力を温かく見守ってくださった職員の方々。そして近くにいても離れていても、いつも私たちのことを気にかけてくれた家族。私たちは大人になったようで、常にたくさんの人たちに支えられているということを忘れずにいたいと思います。

私たちはこの卒業式を一つの区切りとし、それぞれの道へと進みます。新しい生活に期待が膨らむ一方で、社会人として生活していくことや環境が大きく変化することに不安もありますが、私たちには敬和学園大学で培った知識と技能、そしてこれからも変わらずに支えてくださる方々の存在があります。まだまだ未熟な私たちですので、卒業後も皆さまからご指導、ご鞭撻賜りますようにお願い申し上げます。

最後になりますが、今日までご指導いただきました先生方、大学生活を多方面から支えていただきました職員の皆さま、温かく見守ってくださった地域の方々、どんな壁でも共に乗り越えてきた仲間、そしていつもそばで支えてくれた家族に心から御礼申し上げます。

皆さまのご健勝とご多幸、敬和学園大学のより一層の発展をお祈りし、答辞とさせていただきます。

2025年3月19日
卒業生代表 渡辺鈴菜(英語文化コミュニケーション学科)