学長室だより
神を敬い、人に仕える
遠くの大日岳の雪渓は既に6月にすべて消えました。その背後にある飯豊山の雪渓がまだ少し残って見えます。昨年の冬は平野では雪が少なかったですが、山では大雪であったことが分かります。
先週の29日土曜に、敬和学園の高大合同研修会が大学で開催されました。高大合同研修会は、年2回開催されています。今回は昨年12月の研修テーマを受け継いで、高大連携を深めていく中で、大学の研究の一端と三学科の教育内容を紹介して、大学教育に対して理解を深める研修会となりました。
敬和学園では高校の卒業生の約4分の1が、同じ法人の大学に進学し、大学の入学生の約4分の1が同じ法人の高校の卒業生となっています。高校にとっても大学にとっても少数派の4分の1をつないで、7年間の一貫した敬和教育を展開して、ユニークな人物の育成をしていくことを改めて決意しました。
高校では「敬神愛人」をモットーにしてきました。大学では校歌の冒頭の一節「神を敬い、人に仕える」とそれを対人サービスに解釈して、育成する人間像を描いてきました。現在の日本では6割以上が第3次産業の各種のサービス業で働いています。今後はその割合はさらに高まっていきます。
高校と大学でさらに連携を深めて、一人ひとりの存在を大切にして、国際的な視野を持ちつつ、地域社会で活躍する人物の育成に励んでいくことに努めていきます。これからますます発展するAI時代に人間らしい心をもって人間らしい判断をしていくリベラルアーツ教育に邁進していきます。(山田 耕太)