アジア近現代史
アジア地域の問題を歴史的に考える
今、私たちが自明視している民族や国家が、新しく「創造」されたもので、それによって生じるアジア地域の諸問題を歴史的に考えます。近現代史のおもしろさは、今我々が生きている時代との関係が深いところにあります。歴史的常識に対する批判的姿勢を大切にし、事実の発掘をしていきます。
この学問と社会とのつながり
民族や宗教に関わる紛争や対立は、非常に注視されている問題の一つです。そして、この問題は遠い世界の他人事ではありません。たとえば、日本でもヘイトスピーチという形で異なる民族を排斥しようとする動きが存在します。民族が「創造」された近現代史を学ぶことで、こうした運動の愚かさがより明確になります。
高校向け出前講義
「中国の知られざる姿」
歴史や文化、経済的な交流が深い隣国であるにも関わらず「あまりよくないイメージ」のある中国。しかし、私が毎年のように訪れている、モンゴル人やチベット人といった中国少数民族地域には、「親日」的な方々が大勢おり、いつも大歓迎してくれます。本講義では、皆さんが知らないそうした中国の姿を、歴史や文化、政治や経済、環境などを踏まえながら、ほんの少し「のぞき見」してみたいと思います。
●必要となる機器:なし
「リズムで学び楽しむ「中国語」と多様性」
一般的に世界共通語と思われている英語を母語とする人口は約4 億人であるのに対し、中国語は10 億人を超えています。つまり、中国語は世界の中で重要な位置を占める言語なのです。本講義では、中国の「多様性」について触れつつ、中国語のリズミカルな楽しさ面白さを体験してもらいたいと思います。皆さんにとって未知な言語の世界を、少しだけ楽しんでみませんか。
●必要となる機器:CDプレイヤー