学部・学科ブログ

歴史ある砂防堰堤を視察してきました!

 共生社会学科では今年度からスタートした砂防事業の一貫として、2023年9月14日から16日に北陸地域で一番歴史のある富山県立山砂防堰堤の視察に行ってきました。内容としては、「立山砂防女性サロンの会」の方々との意見交換会、立山砂防堰堤および黒部ダムの視察です。この3日間を通して、砂防事業に関するサポーターの育成という私たちの事業目標にどのようにアプローチすべきかを学ぶことができました。

 1日目は立山砂防の啓発活動を行っている立山砂防女性サロンの会の方々と意見交換を行いました。開催にあたっては、私たちと連携してくださっている国土交通省飯豊山系砂防事務所のご協力のもと実現しました。私たちの活動に関して、今後の事業展開方法や人とのつながりなど多方面にわたりアドバイスをいただき、私たちとって非常に有意義な時間となりました。特に印象に残っているのが、「活動を認知してもらうために地道に活動を継続することが大事です。」という言葉でした。砂防という単語はまだまだ認知度が低いと感じています。だからこそ活動を中途半端でやめるのでなく1人でも多くの仲間を増やせるように活動をするということが、事業拡大のカギであるということを学びました。

 2日目は、立山砂防堰堤に行き、担当の職員の方からのガイドを受けながら砂防堰堤の歴史やその規模感を肌で感じました。立山砂防堰堤は明治時代に建設された歴史のある堰堤で、2009年に国の重要文化財に認定されています。私たちが今まで見てきた砂防堰堤とは違いかなりスケールが大きいと思いました。砂防堰堤の麓にはその歴史や役割について学ぶことができる博物館があり、普段から砂防堰堤のことを学ぶ機会があることにとても驚きました。また、今回は特別に一般の人は乗車できない作業用トロッコに乗車させていただき、スイッチバック方式で山を登って山頂近くの砂防堰堤を視察しました。実際の堰堤を見に行く前に博物館で知識や情報を得ることができたので、実際の現場ではより深く砂防堰堤について理解することができたと思います。

 3日目は、日本の観光地の1つでもある黒部ダムを訪れました。砂防堰堤と種類は違いますがダムを観光地としてどのように活用しているのかを視察しました。当日は非常に天気が良く、運良くダムと虹が交差する風景を楽しむことができました。砂防堰堤でも季節によって様々な風景を見ることができるので、観光資源として考える必要があると思いました。また、黒部ダムでは多くのグッズが販売されていました。観光地では必ずと言っていいほどマスコットキャラクターが存在し、それに関するグッズを販売しています。黒部ダムでは「くろにょん」というキャラクターがいて、それが様々な形に商品化されているのでつい手に取りたくなるようなグッズばかりでした。私たちもグッズやマスコットキャラクターの活用についても活動の中で生み出していきたいと思いました。

 すべての視察を通して、砂防堰堤が地域に取って必要不可欠なものであると改めて感じました。一方、砂防堰堤の必要性をいかにして住民に伝えるかという課題についても再認識しました。女性サロンのみなさんのように地道に継続して啓発活動を行ったり、トロッコ乗車や黒部ダム視察のように普段体験できないような経験からこれからの活動のヒントを学ぶことができました。

(本事業は、(一社)北陸地域づくり協会の研究助成事業により実施しました。)

(共生社会学科3年 雷 昊愷)

 

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