学長室だより

大学事務局の基礎を築いた菊地次郎氏逝く

正月上旬までの暖冬も去り、蒲原平野も一面の雪に覆われ、静寂さに包まれています。
1月5日に敬和学園大学の初代教務課長の菊地次郎氏が逝去されました。8日に新潟市内で東中通教会の福井博文牧師の司式で、ご葬儀が執り行われました。89才のご生涯でした。
菊地次郎氏は開学以前の大学設立準備室に4年間勤務され、開学後も7年4ヵ月は初代教務課長として本学事務局の土台を築いてくださいました。大学設立準備室は、新潟市内から三転し、やがて新発田市内の中央町4丁目のかつて産業会館にあった場所に移ってきました。その跡地は長い間駐車場として使われていましたが、現在は新発田市の新市庁舎が建設中です。

2016.1.15学長ブログ

大学設立準備室で尽力される菊地次郎氏

 

大学設立準備室の仕事は多岐に渡っていました。その柱の一つは文部省(現、文部科学省)に提出する数メートルにも及んだ膨大な申請書類二種類の準備でした。もう一つは億単位の莫大な開学資金準備とそのための募金活動でした。仙澤計美準備室長の下で菊地次郎氏は前者の柱となり、募金担当の松井愛美理事の下で故長沢雄介総務課長が後者の中心的な役割を担いました。
私自身は開学以来の7年余を菊地次郎初代教務課長とご一緒させていただきました。新潟大学での人文・経済・法学部、長岡教育学部などでの事務方ならびに医学部事務長としての経験を惜しむことなく本学事務局の基礎づくりに活かしてくださいました。

2016.1.15学長ブログ

菊地次郎氏と北垣宗治初代学長(大学建築起工式にて)

 

創立25周年の終盤に入ってまいりましたが、菊地次郎氏の裏方に徹した本学へのご貢献を覚えて、心から感謝を申し上げます。ご冥福をお祈りいたします。(山田 耕太)