チャペルのひびき

目に見えぬものを人生の土台に据えること

10月30日のチャペル・アワーでは、「コリントの信徒への手紙1」に記された「見えるものではなく、見えないものに目をそそぐ」との使徒パウロの言葉を、田中利光先生(本学教授)が豊かに釈き明かしてくださいました。富や名声や栄誉、あるいは成績やSNSでの評価といったものは、往々にして私たちの心を捉え、かき乱してしまうものですが、でも実際には、それらは移り変わってゆくもの。それら見えるものを人生の土台に据えようとする際には、人生そのものが不安定になってしまう。大事なことは、神の愛、隣人愛、誠実さ、永遠の命、といった、見えないけれども不変なものを人生の土台に据え直してゆくこと。それらを判断基準としてゆくことにより、人生は堅くされてゆくことを先生はお伝えくださいました。見えないものは、決して抽象的なものではなく、祈りといった関係性として現れ、自らを受けとめ(たとえ今の自分の状況が苦難の中にあっても永遠の相のもとに受け止めることを可能とし)、形づくる力となってゆくというお言葉も心に残るものでした。引き続くアッセンブリ・アワーは、中国と韓国に留学した方々による報告会として守られました。各々、大学での学びや生活の様子、また現地でなされた得難い体験を豊かに分かち合ってくださいました。緊張関係が折に触れて報じられることの多い、お隣の国々と人々を近くに感じることのでき誠に幸いでした。この報告会をきっかけに海外での学びへの思いを強くされた方も多くおられることでしょう。その機会が与えられますよう心より祈ります。(下田尾 治郎)

Ⅰ.チャペル・アワー 
説教 「見えるものではなく、見えないものに目を注ぐ」 教授 田中 利光 先生

Ⅱ.アッセンブリ・アワー
留学報告会①

<参加学生の感想>
感想1)チャペル・アワーでの田中先生のお話から、「見えるものは過ぎ去りますが、見えないものは永遠に残り続ける」というフレーズが心に残ったとともに、今まで自分が感じたことのない感覚だった。また、「星は暗闇があるから輝くことができる」というフレーズも印象に残った。誰か、何かが輝くためにはそれらを引き立てる誰か、何かがあってこそだと気づくことができた。
感想2)アッセンブリ・アワーでは留学報告会ということでお話を聞きました。中国の大学にはサロンが入っていたり、大学内をバスで移動する所もあったりと日本の違いに驚きました。また、ハルビンはロシア風の建物があるらしく、気になりました。また留学生はロシア人が多かったというのも、アジア人が多いというイメージがあったので驚きました。大学内で軍事訓練が行われていたり、山椒やパクチーを使った料理があったりと知らないことをたくさん知れました。韓国に行った留学生が「言葉が通じないことに孤独だった」と言っていました。私も英語の授業で思ったこと、考えていることを言葉にして表せない時に孤独やもどかしさを感じるため、どの言語も一緒なのだと思いました。中国に留学した学生の1人が留学したことで「海を越えた先にも、普遍的なものがある」と言っていたのが印象的でした。

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