キャンパス日誌

みんなでつくる!こどもの条例 こどもの権利を考えるワークショップ

敬和学園大学の大岩彩子先生とゼミの学生たちが協力し、「こどもの権利を考えるワークショップ」(新発田市主催)が8月3日、10日の2日間、イクネスしばたで開催されました。
新発田市では、すべてのこどもたちの「こどもの権利」が尊重され、「こどもたちが安心して楽しく過ごせるまち」「こどもたちが困っているとき、すぐに助けられるまち」を目指して、こどもたちの意見を参考にした「新発田市こども条例(仮称)」の制定をすすめています。

8月3日に行った第1回のワークショップでは、学生たちがファシリテーターを担当させていただきました。
「世界の子ども権利かるた」を使ってこどもの権利を学び、自分にとって大切だと思う権利を考え、新発田市こども条例に入れてほしいものを考えてもらいました。

「世界の子ども権利かるた」でこどもの権利を学びました

「世界の子ども権利かるた」でこどもの権利を学びました

自分にとって大切なこどもの権利

自分にとって大切なこどもの権利

 

8月10日のワークショップでは、ファシリテーターに21世紀型教育を考える会にいがたの樋宮真奈美さんと寺嶋 聡美さんをお迎えしました。
学生たちは各グループに入ってファシリテーターを務めました。各グループで『こどもにやさしいまち』ってどんなまち?を考え、新発田市にあったらいいな!つくってほしい!と思う場所について考え、アイディアを出し合ってもらいました。

こどもにやさしいまちについて考え、あったらいいなって思う場所を出し合いました

こどもにやさしいまちについて考え、あったらいいなって思う場所を出し合いました

 

グループでのアイディアは全体で共有し、その発表を聞きながらさらに浮かんだアイディアがどんどん追加されていきました。

みんなが出したアイディアを共有することで、思いが膨らみました

みんなが出したアイディアを共有することで、思いが膨らみました

・トランポリンがある公園がほしい
・学校が終わった後でダンスの練習ができる、夜でも明るい公園がほしい
・駅には駅員さんがいてほしい
・バス停に屋根、日陰がほしい
・悩みを気軽に相談できる場所がほしい
・こどもがゆっくりできる場所がほしい
・駅の近くに本屋さん、映画館、勉強できるスペースがほしい
・こどもが無料で使えたり、借りることができる場所がほしい
・学割で食べられる食堂がほしい

 

参加した小学生から高校生までのこどもたち、そしてファシリテーションで入った学生たちも含めて、新発田市に住んでいて感じること、新発田市に通ってきているからこそ見える視点でさまざまな意見を出しました。
これらの意見は、今年度制定される「新発田市こども条例(仮称)」に反映されたり、市の計画に組み込んでいただけます。
市の担当の方が「すぐに全部は叶えられないかもしれませんが、あの時言ったことが叶ったな、と思ってもらえるように取り組みたいです」とおっしゃってくださった言葉に未来への希望を強く感じました。

自分たちの意見やアイディアがまちをよりよく、よりやさしく変える一歩になる、こどもにはそのように参画する権利がある。新発田のこどもたちに(と、大人たちにも)こどもの権利に関する意識が根づいていくことを願っています。(英語文化コミュニケーション学科准教授 大岩彩子)

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