キャンパス日誌
【ゼミ紹介】「新潟県自作映像・視聴覚教材コンクール」で本学学生の映像作品が最優秀賞、優秀賞を受賞しました
「令和7年度新潟県自作映像・視聴覚教材コンクール」(主催:新潟県生涯学習推進センター)にて、敬和学園大学の学生が制作した映像作品が社会教育・地域映像部門で最優秀賞および優秀賞を受賞しました。
いずれも、地域の文化・歴史を丁寧に取材し、学生自身の視点でまとめ上げた映像作品です。
最優秀賞受賞作品「鉄工丸事件~沈んだ記憶を、未来へ運ぶ~」
制作:永井真由さん(国際文化学科2年)
監修:一戸信哉(国際文化学科 教授)
協力:渋川綾子さま、長谷川義明さま(元新潟市長)
1945年7月2日に新潟港で起きた「鉄工丸事件」を題材としたドキュメンタリーです。現地取材や石碑調査を行い、事件を長年調べてきた方、新潟市長として平和記念碑建立に関わった方へのインタビューを通して、多くの学生や勤労動員された人々が犠牲となった事実に向き合いました。
優秀賞受賞作品「故郷の記憶をたどって~私が見た、残留孤児の人生と満州柏崎村~」
制作:押見天(国際文化学科3年)、小林逢月(国際文化学科3年)、陳暁妍(国際文化学科3年)、李昕(国際文化学科2年)
監修:一戸信哉(国際文化学科 教授)
協力:本間有三さま、本間悦子さま、本間保さま
開拓村で生まれ、戦後も中国に残留した本間有三さん。 中国で育ちながらも、日本人の血を引く自らのアイデンティティに、周囲との目に見えない壁を感じることもありました。その後、孤児として日本への帰国を果たしますが、日本語が分からず、生活面で多大な苦労を重ねることとなります。日本に戻った有三さんが歩んだその後の人生と生活の軌跡に迫りました。
この2作品を含む優秀作品の「表彰式」および「上映会」が、生涯学習推進センターで開催されました。上映会には、制作した学生のほか、監修の一戸信哉 教授、関係者の皆さまも参加しました。

最優秀賞を受賞した永井真由さん(左)と一戸信哉教授
<最優秀賞を受賞した永井真由さんのコメント>
「新潟に住みながら、私は鉄工丸事件のことを詳しく知りませんでした。1945年7月2日に新潟港で起きた出来事でありながら、その事実が自分の中にほとんど残っていなかったことに衝撃を受けたことが、この制作の出発点です。特に強く心に残ったのは、「学生が一度に命を落とした」という事実でした。本来、学ぶはずだった若者たちが勤労動員という形で働き、その中で犠牲になった。同じ学生として、その現実は決して他人事には思えませんでした。今回の制作では、戦争の記憶を扱う以上、史実を正確に伝える責任を強く感じていました。80年前の出来事を裏付ける資料は簡単には見つからず、記録を探し、照らし合わせる作業には多くの時間を要しました。それでも曖昧なままにはできないという思いで、一つひとつ確認しながら構成を組み立てました。また、取材に応じてくださった渋川綾子さん、長谷川義明さんの存在が、この作品の土台となっています。長谷川さんとは幼少期に少しご縁があり、今回改めてお願いしたところ快く引き受けてくださいました。人と人とのつながりが、過去の記憶を現在へつなぐ力になるのだと実感しました。戦争はあってはならないものだと思います。だからこそ、その中で失われた命や出来事を忘れないことが、今を生きる私たちの役割の一つだと感じています。この作品が、鉄工丸事件という記憶を未来へ残す一助になれば幸いです。」
受賞した学生が所属する一戸信哉ゼミ(情報メディアコース)では、地域に密着した映像作品の制作を通じて「地域の物語をデジタル映像で未来へつなぐ」ことを目指しています。今回の受賞は、このコンセプトにおける教育の成果を示すものです。
一戸ゼミでは、今後も地域の文化、歴史、平和、社会課題をテーマに、映像制作を通して学びを深め、発信していきます。
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