チャペルのひびき
人と比較することなく自分のかけがえのなさを知ること
日本基督教団新発田教会代務牧師、小淵康而先生が、ご自身の青春時代のこと、また漱石の「自己本位」という考え方をご紹介くださりながら、聖書のメッセージを説き明かしてくださいました。どうしても、他人との比較において、自分を評価し、優越感を抱いたり、卑下してみたりしてしまう私たち。でも、大切なのは、神様(イエス)が一人ひとりに向かって呼びかけてくださる「わたしに従ってきなさい」との言葉であり、その声に従って歩むことにより、その人だけにしか生きられない唯一無二のかけがえのない人生が形成されてゆくことを教えられました。アッセンブリ・アワーにおいては、学生によるボランティア活動の報告がありました。本学の学生が、与えられた賜物をもって、支援を必要としている人々に献身的に仕えている姿を知ることができたことは幸いでした。多くの出会い、また新たな自分自身と出会いを可能とするこのような活動に、一人でも多くの学生諸君が連なってほしいと心から願います。(下田尾 治郎)
Ⅰ.チャペル・アワー
説教 交換講壇「劣等感と優越感」 日本基督教団新発田教会代務牧師 小淵康而 先生
Ⅱ.アッセンブリ・アワー
講話 VOLUNTAS発行記念「ボランティア活動報告およびボランティア表彰」
〈参加学生の感想〉
感想1)自分自身をありのままに受け入れてしまう私は、70歳を超えたのでしょうか…。でも、他人と比べることはないわけではないので、多分すべては受け止めきれていないのかもしれません。劣等感、優越感は他人と比べて初めて生まれるものだなということに改めて気づきました。小さい時、親からよく「うちはうちなの!」と言われました。うちはうちとは違いますが、周りの顔を見て、それに同化してしまうのは自分というものが消えてゆく、小さくなっていくような気がするなとお話を聞きながら考えていました。自分でないとできないことを探していきたいと思います
感想2)敬和でフェアトレードの活動をしているのは、知りませんでした。チョコを売るという活動は、フェアトレードを知らない人に知ってもらうよい機会だなと思いました。私もできることでボランティアをしたいです。
感想3)自分自身をありのまま受け入れることができないと他の人と比べることがあると言われて、まさに自分のことだと思いました。自分も他人は他人で、自分は自分ということを意識して自分の生きる道を探していきたいです。特に、全世界を手に入れても自分を見失ったら意味がないという言葉が印象に残りました。
感想4)「バレンタイン一揆」に冬に参加したことがあった。このイベントは、フェアトレードを通して児童労働を減らすというもので、私はボードを掲げたりチラシを配ったりした。最初は今まで経験がなく初めてのことだったので、とても緊張したが仲間からアドバイスをもらい上手くできた。古町の幾つかの交差点を何回か周って、チラシ配りなどをしてたくさんの人々が受け取ってくれたことがうれしかった。途中フェアトレード関係のお店(リラン)に寄るとチョコや服などが売ってあり、さらにフェアトレードのことについて書かれたボードがあった。それを見てもっと児童労働を減らさなければと強く思った。