チャペルのひびき

神さまとの結びつき、自然との結びつきの中で生きること

今年の4月より日本基督教団新発田教会の牧師になられた新保能宏先生が、マタイ福音書に記されているイエスと富める青年の対話から、また白血病で幼くして亡くなられたご友人のお嬢さま、永遠(とわ)ちゃんのことをご紹介くださりながら、永遠の命を得るということについてお話しくださいました。永遠の命というものは、今まであるものに付け足しうる類のことではなく、むしろ、それらすべてを投げうつこともいとわず、神さまにすべてを委ね、またイエスの歩みに従ってゆくこと(すなわち隣人を愛してゆくこと)のなかに顕されてゆく類のもの。少し難しい言葉を使うならば、永遠の命を生きるということは、量的な問題ではなく、神さまとの関係の中に生きるという質的な事柄であるといってもよいでしょう。アッセンブリ・アワーにおいては、岡田淳先生(特定非営利活動法人アースマンシップ代表)が、アメリカ先住民の生き方を美しいスライドをもって教えてくださいました。科学技術偏重の文明社会の中で自然との結びつきから切り離されてしまった私たちが、いかに大地との深いきずな(またそのことを通して人間に与えられている本来の能力)を回復しながら生きてゆくことができるかについて、貴重な示唆を与えられました。数週前にいただいた森本二太郎先生のメッセージともに、6月は、自然と人間との関係について見直すためのよき機会となりました。(下田尾 治郎)

Ⅰ.チャペル・アワー 
説教 「永遠の命への飛行機雲」 日本基督教団新発田教会牧師 新保能宏 先生
20170630チャペル・アッセンブリ・アワー1

Ⅱ.アッセンブリ・アワー
講話 「ネイティブ・アメリカンに学ぶ~大地とともに生きる技術と知恵~」 特定非営利活動法人アースマンシップ代表 岡田淳 先生
20170630チャペル・アッセンブリ・アワー2
 
<参加学生の感想>
感想1) 新発田教会の新保先生のお話を聞いて、「永遠の命を得るためにはどうすればいいのか」イエスはその質問をした品行方正で完璧な道を歩んできた青年に、全てを捨て変わらなければいけないと言う。彼にはそれができなかった。逆に純粋に神のもとへ行く子どもたちの方がそれに近く相応しいのだと分かりました。永遠の命に向かう人生、神さまが架けてくれた虹に向かう人生、大切に歩んで行きたい。
感想2) 岡田先生のお話で人間が人工的に作り出した道具ではなく、自然にあるものだけで人間は生存することができる。私たちが住んでいる場所では簡単に水や食べ物や住むところがあって生きていけるが、荒野は少しの水でもとても貴重で、何もないからこそ、今ある水や食べ物にありがたさを持つことができる。
感想3) 岡田先生が大自然の中でどう生き抜くか、木やシートでシェルターをつくったり、岩の中に集落をつくったりして、先住民たちは工夫をして生きてきたのだ。とたくさんの写真から学ぶことができました。