情報メディア研究所
XR技術で拡がる新たな可能性 – 情報メディア・キャリア講演シリーズ 2024-1
2024年12月17日、キャリアサポート課と情報メディアコースの共催による情報メディア・キャリア講演シリーズ第1回が開催されました。講師をお願いしたのは、株式会社Gugenka代表取締役CEOの三上昌史さんです。
新潟市に本社を構えるGugenkaは、アニメキャラクターを基軸にしたXR(AR/VR/MR)やAIを活用した最先端事業を展開しており、新潟のコンテンツ制作会社として国内外で注目を集めています。今年8月には新潟まつりの花火大会で、AR技術を駆使した「初音ミク夜空プログラム」を成功させ、大きな話題となりました。
挑戦と進化の歩み
講演では、三上さんがどのようにしてGugenkaをここまで成長させたか、会社の歴史を振り返りながら語られました。2005年にウェブデザイン会社として創業したGugenkaは、ハリウッド映画のプロモーションを手掛けたのち、新しい技術への挑戦を続けてきました。XRの分野では、必要な技術を全て備えた人材が揃わない中でも少数精鋭で進め、柔軟なアプローチで課題を乗り越えてきたそうです。
さらに、Metaが開発する「Orion」のような次世代ARグラスの可能性についても言及し、これらの技術が私たちの生活をどのように変えていくかについて展望を示しました。「XRの普及には時間がかかるが、その可能性は非常に大きい」とのメッセージは、特に学生たちに響いたようです。
地方発の可能性と課題
三上さんは、新潟という地方から世界に向けて発信することの意義についても触れました。東京と比べるとエンターテインメント業界での機会が少ない一方、地方だからこそ生まれる強みを活かし、地元に根差した取り組みを進める大切さを語りました。「地方で働きながらも、都内での仕事に携わる選択肢がある」という視点は、学生たちにとって新しい発見となったようです。
学生たちの声
講演を聞いた学生たちからは、「XRやAIの技術がどれほど幅広く応用できるのかを知ることができた」「流行に流されるのではなく、長期的な視点で自分の進路を考える重要性を再認識した」といった感想が寄せられました。さらに、「技術だけでなくビジネスモデルやブランディングの考え方も学べた」という声もありました。
本講演シリーズは、今後も情報メディア分野に関心を持つ学生たちのキャリア形成をサポートする内容で展開していきます。
(撮影担当:国際文化学科3年富田楓芽さん)
#敬和学園大学 #国際文化学科 #情報メディアコース #情報メディア・キャリア講演 #キャリアサポート