ダビデの物語(3代目学長 鈴木佳秀)

ダビデの物語・ダビデ王位継承史その19[2012-08-17]

ダビデは、バト・シェバトとの不倫をもみ消すため、ウリヤを戦死させようとしたことなど、忘れてしまったかのようでした。事実、喪が明けるとバト・シェバを宮廷に召し入れて妻とし、彼女が身ごもっていた子供が誕生するに至ります。それまでは平穏で何事もなく過ぎ去ったかのようでした。しかしダビデとバト・シェバの子供が生まれた直後に「主はナタンをダビデのもとに遣わされた」(サムエル記下12章1節)とあり、主なる神の言葉が預言者ナタンに臨んだのです。
ナタンは王のもとに参上し、次のような話を語って聞かせます。「二人の男がある町にいた。一人は豊かで、一人は貧しかった。豊かな男は非常に多くの羊や牛を持っていた。貧しい男は自分で買った一匹の雌の小羊のほかに、何一つ持っていなかった。彼はその小羊を養い小羊は彼のもとで育ち、息子たちと一緒にいて、彼の皿から食べ、彼の椀から飲み、彼のふところで眠り、彼にとっては娘のようだった。ある日、豊かな男に一人の客があった。彼は訪ねてきた旅人をもてなすのに自分の羊や牛を惜しみ、貧しい男の小羊を取り上げて自分の客に振る舞った。」この話を聞いていた王は激怒し「主は生きておられる。そんなことをした男は死罪だ。小羊の償いに四倍の価を払うべきだ。そんな無慈悲なことをしたのだから」(1節~6節)と応じたのです。(鈴木 佳秀)

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