ダビデの物語・ダビデ王位継承史 最終回
「更に王はシムイにこう言った。『お前はわたしの父ダビデに対して行ったすべての悪を知っているはずだ。お前の心はそれを知っている。主がお前の悪の報いをお前自身の頭にもたらしてくださるように。しかし、ソロモ...
3代目学長 鈴木佳秀が、旧約聖書「サムエル紀」の記事をもとに解説を加えながら、イスラエルの王ダビデの激動の障害をわかりやすくドラマチックに再現しました。
「更に王はシムイにこう言った。『お前はわたしの父ダビデに対して行ったすべての悪を知っているはずだ。お前の心はそれを知っている。主がお前の悪の報いをお前自身の頭にもたらしてくださるように。しかし、ソロモ...
ヨアブにはソロモンが手を下しダビデ王の遺言を実行しました。シムイの方はどうなったでしょうか。「王は人を遣わし、シムイを呼んで、言った。『エルサレムに家を建てて、そこに住むがよい。そこからどこにも出て行...
「この知らせがヨアブにまで届いた。ヨアブはアブサロムには加担しなかったが、アドニヤに加担したので、主の天幕に逃げ込み、祭壇の角をつかんだ。ソロモン王は、ヨアブが主の天幕に逃げ込み、祭壇のそばにいること...
「王はまた祭司アビアタルにこう言った。『アナトトの自分の耕地に帰るがよい。お前は死に値する者だが、今日、わたしはお前に手を下すのを控える。お前はわたしの父ダビデの前で主なる神の箱を担いだこともあり、い...
「バト・シェバは、『いいでしょう。あなたのために王に話します』と答えた。彼女はアドニヤのために取り次ごうとして、ソロモン王のもとに行った。王は立ち上がって母を迎え、その前にひれ伏し、王座に着き、母のた...
「ソロモンは父ダビデの王座につき、その支配は確立した。」(列王記上2章12節)ダビデ王の死を簡潔に報じた後に置かれた言葉ですから、末尾を飾る言葉として相応しいと言えるかもしれません。「ダビデ王位継承史...
「ダビデは先祖と共に眠りにつき、ダビデの町に葬られた。ダビデがイスラエルの王であった期間は四十年に及んだ。彼はヘブロンで七年、エルサレムで三十三年間王位にあった。」(列王記上2章10節〜11節) ダビ...
「また、あなたのもとにはバフリム出身のベニヤミン人ゲラの子シムイがいる。彼はわたしがマハナイムに行ったとき、激しくわたしを呪った。だが、彼はわたしを迎えにヨルダン川まで下って来てくれた。わたしは彼に、...
ダビデはソロモンに遺言を語っていますが、王としての身の処し方だけでなく、国家の安泰を考えた言葉を残しているのです。「またあなたは、ツェルヤの子ヨアブがわたしにしたことを知っている。彼がイスラエルの二人...
「死期が近づいたとき、ダビデはこう言って王子ソロモンを戒めた。『わたしはこの世のすべての者がたどる道を行こうとしている。あなたは勇ましく雄々しくあれ。あなたの神、主の務めを守ってその道を歩み、モーセの...