神を敬い、人に仕える(4代目学長 山田耕太)

2016年度後期 入学式式辞[2016-09-29]

20160929秋季入学式1

山田学長からの式辞

 

入学生の皆さん、敬和学園大学ご入学おめでとうございます。これから日本の新潟で、新潟の敬和学園大学で、新しい大学生活が始まります。敬和学園大学は、学生の一人ひとりを大切にする大学です。一人ひとりの内にある力に、自分でも気がつかない秘めた力に目を止めて、その秘めた力を力づける大学です。また進路を変更したりして、やり直しが効く大学です。

皆さんにぜひとも、心に覚えていただきたいことが一つあります。「人生の年月は70年ほど、健やかであっても80年」(詩篇90:10)と言いますが、日本人の平均寿命は男性80才、女性87才を越えました。中国人の平均寿命は男性74才、女性77才を越えています。大学生の20歳前後の10年間が、これからの人生をどう生きるかを決める最も大切な時期であることを忘れないでください。すなわち、4年間の大学生活をどう過ごすか、何をどういう姿勢で学ぶかが、後の人生の60~70年間を大きく決めていくことになるのです。

どういう姿勢で学ぶかについては、先ほど読んでいただいた聖書の箇所が端的に示しています。

  「求めなさい。そうすれば与えられる。探しなさい。そうすれば見つかる。門をたたきなさい。
   そうすれば開かれる。だれでも、求める者は受け、探す者は見つけ、門をたたく者には開かれる。」
  (マタイ福音書7:7-8)

小中高校までは、先生の教えが与えられるまで待つ「受け身の学び」(パッシブラーニング)が学びの姿勢でした。そうではなく、資料や答えのヒントが与えられるまで自分から「求め続け」、自分で見出すまで「探し続け」、「門が開かれる」まで執拗に「門をたたき続け」、時には激しく「門をたたく」「積極的な学び」(アクティブラーニング)の姿勢を身につけることが、これからの人生を切り拓いて、豊かにしていく鍵なのです。

大学での学びの中で、さまざまな問いや疑問が浮かんでくると思いますが、自分の問いを大切にしてください。さまざまな問いや疑問の中で、たった一つでよいですから、自分が生きていくのにこの問いに答えることが必要という課題が出てきたら、その課題に対しては誠実に向き合い、その課題に対して自分で納得のできる回答、あるいは回答の方向を自分で見つけるように心がけてください。それはやがて卒業研究や卒業論文になるでしょう。あるいはそこから生涯をかけて取り組むライフワークへと発展していくかもしれません。

4年間の大学生活で、多くの人と出会うことでしょう。他の人と協調してチームワークの中で学び、生きていく術を身につけることも大切です。その中で自分が他の人とは違う点に気がつくようになるでしょう。それがあなたのユニークさです。大勢の他の人が行く道とは違う「狭い門から入り、細い道」(マタイ福音書7:13-14)を歩んでいくことも大切です。他の人とは違う自分らしい歩みをしてください。

大学生活の4年間で人生の土台を築いていくつもりで一生懸命に学んでください。私は2年前に行われた共生社会学科の創立10周年のイベントで卒業生たちに再会したことで忘れられないことがあります。それはかなり多くの学生が大学時代にもっと学んでおけば良かったと後悔していたことです。そして、卒業して後悔しないように学生時代にしっかりと学ぶように、学生たちに伝えてくださいと言われたことです。

15年ほど前に卒業した中国の留学生の言葉は今でも忘れられません。彼女は留学生のお別れ会で「私は敬和で英文学と聖書を学びましたが、それは私の宝です」と言って、中国東北部に帰っていきました。何を学ぶかは人によって違いますが「これが私の宝です」という学びをしていただきたいのです。

この敬和学園には敬和学園高校という高校もあります。高校の門を入ってなだらかな坂道をあがって行くと道の真中に大きな石が置いてあります。そこには、太田俊雄初代校長が選んで書いた安積得也という人の「明日」という有名な短い詩が大きな石に刻んであります。その詩を入学のお祝いに贈ります。
  
  「はきだめにえんど豆咲き、泥池から蓮の花が育つ。人皆に美しき種あり。明日、何が咲くか。」
 
皆さんの心には「美しい種」があります。どんな逆境の中でも逞しく育って美しい花を咲かせてください。皆さんの大学生活が祝されますように祈ります。

2016年9月29日
敬和学園大学長 山田耕太

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