学長室だより

2003年9月19日号

北越の地に移るについて、知友諸氏に転居通知を出した。敬和学園という名を見て、ただちに届いた返事のひとつは沖縄からであった。沖縄には親しい友人が多い。大学の集中講義やキリスト教の講演会、その他のことで何回も訪れている地である。沖縄本島の宮里(みやざと)で「愛の村」という施設を経営しているある友からは、その学校は榎本栄次さんのいらっしゃる所ではないのか、と言ってきた。わたしは驚いた。どうしてこの沖縄の友人が榎本先生を知っているのか。すでに四国・今治(いまはる)の教会へ移られた榎本先生にその南の友人のことをご連絡すると、先生から、「あなたこそ、どうして彼のことを知っているのか」と、驚きのご返事がとどいた。このお二人は同志杜の神学部でご一緒で、同宿の友なのだという。榎本先生のほうが2年先輩とか。急に榎本先生が近くなったという思いに襲われた。5月下旬に青山学院大学でキリスト教学校教育同盟の関東地区協議会というものがあって出席すると、総会に先立って、はじめに今治から来られた榎本先生のご講演があった。(そのことは、うっかりしていて青山学院の所定の部屋につくまで、わたしは知らなかった。)ご講演の内容は、敬和学園の教育についてであった。小西二巳夫校長先生と並んで、聞かせていただいた。ご講演の後、しっかりと握手をしてくださった。(新井 明)