学長室だより
2006年11月10日号
ときおり『恵みの露』なる小冊子がとどく。サンパウロ聖書会の李渭賢先生の発行。最近の第49号(2006年7月)では、旧約聖書の「ハガイ書」の研究をのせはじめた。良き研究を踏み台にした文章で、一気呵成に読む。「神は生きて今もわたしたちと共に在る。」「信仰の良心に従う政治が行なわれなかったとすれば、神殿の存在」は無意味である。日本語である。痛烈な皮肉がこもっている。2001年に起こった9.11事件後の世界の混乱に警告を発しておられるのである。
「編集後記」には「新井明先生より御著『ひとつ井戸のもとで』をお送りいただきました。感謝」などと書いてある。手書きのお便りには、「こちら今日から春の季節」とある。李渭賢さんは、ふだんから敬和学園大学のホームページを見ておられる。学長室としては、地球の反対側から見張られている感じである。李さん、この大事な地球をそちらとこちらから、見守ってまいりましょう。(新井 明)