学長室だより

2008年7月11日号

夏まえの敬和学園大学・高校 合同研修会には宮城学院長の深谷(ふかや)松男先生にお越しいただくことができた。『新・教育基本法を考える』(日本キリスト教団出版会、2007年)の著者である。わたしは昨年9月5日に、仙台で行なわれたキリスト教学校教育同盟の大学部会研究集会で、先生のお話をうかがっていらい、いつか敬和学園にお越しいただき、高・大の教職員諸氏に直接、語りかけていただきたいもの、と願っていた。その願いがこの6月28日に果たせた。「成長させたもう神 ― キリスト教主義教育・信託された教育 ― 。」神は人間を「神の似姿」として創造された。そしてその人間に、全被造物を「治める」ように委託した。人間はその意味では「被造物管理受託者」であるといえよう。教育の場にあっては教える者も、教えられる者も、神の近くにあって、「成長させたもう神」の前で、つねに謙虚でなくてはならない。善良な人格の創造、それこそが教育の目指すところである。ご講話のあとのスポーツ交流会は、いつになく力がはいった。(新井 明)