学長室だより
クリスマス行事と阿賀北ロマン賞審査会がありました
穏やかなクリスマスの後に、三国山脈の南側の関東地方の青空とは対照的に、三国山脈の北側の新潟県や北陸地方では雪を伴う嵐が吹き荒れています。
22日金曜には、毎年恒例のキャンドルサービスが大学で行われました。その後、聖歌隊がキャロリングでグループホーム富塚・のぞみの里、新発田病院、新発田教会を訪問しました。「天には栄光、地には平和」と天使たちが賛美したように、天使のような歌声を響かせました。新発田病院では初めてアンコールの声がかかりました。25日月曜の新発田ロータリークラブ例会では、ブラスバンド部がクリスマス演奏をしました。
クリスマスの翌日の26日に、東京で第10回阿賀北ロマン賞の第二次審査会が開催されました。昨年から随筆部門を閉じて、小説と童話・児童文学の二部門に絞りましたが、新潟県ばかりでなく全国から昨年と同様に83作品が集まりました。1次審査を通過した作品について各部門ともそれぞれ約2時間ずつ協議して大賞と審査員特別賞を決めました。
今年のテーマは「記憶」でしたが、小説部門は粒よりのすばらしい作品に出合うことができました。それとは対照的に、童話・児童文学は意外と書くのが難しいことが判りました。従来の枠組みにとらわれない新しい童話・児童文学が求められている気がしました。
新潟県北部で阿賀野川の北側に位置する「阿賀北」地方を巡る「記憶」を呼び覚ます新しい文学が起こることを願っています。大学の使命は、人類の発見した英知であるさまざまな真理を伝える「教育」と新しい真理を発見する「研究」の二つが柱です。最近ではそれらに加えてキャリア形成につながる社会貢献・地域貢献も重要になっています。これらを通して新しい文学ばかりでなく、新しい文化を創り出していくことが大学の使命です。(山田 耕太)