学長室だより
前期の最後の授業日となりました
夕暮れになるとコオロギやスズムシやカネタタキの虫の音が草むらから聞こえるころとなりました。残暑はまだ厳しいですが、朝夕は多少しのぎやすくなりました。
今学期はコロナ禍の中での異例続きで、8月の最後の週まで前期の授業をすることになりました。今週の月曜には「新約聖書の世界3」の授業があり、金曜には「ヨーロッパ思想史1」の授業がありますが、最後の授業にレポートが出されてきます。数多くのレポートを読むのは楽しみです。学生たちが自分で設定した課題にいかに自分で納得できる回答に達したかによって、一人ひとりの個性と成長の跡が手に取るように見えるからです。
先週22日土曜に、新潟居留地研究会の打ち合わせ会を行いました。明治維新の際に新潟を始め函館・横浜・神戸・長崎の開港5港と東京築地と大阪川口の2開市に外国人が住む初めての居留地が形成されました。新潟だけは外国人が極めて少なかったので、例外的に居留地は形成されませんでした。9月21、22日の連休に敬和学園大学と月岡温泉・泉慶を会場として、「居留地のリベラルアーツ教育」をテーマに全国外国人居留地研究会を開催し、70人近くが参加する予定でした。リモート開催の可能性も模索しましたが、新潟で初めて開催するのに、バスハイクなどで現場を初めて訪れる意義を第一として、1年間の延期を決め、各地に連絡しました。(山田 耕太)