学長室だより

AI時代のリベラルアーツ教育

遠くの山々も近くの山々も雪に覆われてきました。一日の最高気温も最低温度もほとんど差がなく10度以下の日々が続いています。

アフガニスタンでペシャワール会の中村哲医師が、何者かに狙い撃ちされて襲われ、命を落としました。日本国民ばかりでなく、パキスタンとアフガニスタン両国民の悲しみと悼みは深く、心からお悔やみを申し上げます。

台風19号でいったん中止となった全国居留地研究会横浜大会(10月18日ブログ参照)が延期となり、7日と8日に神奈川大学と横浜波止場会館で開催されました。私は新潟居留地研究会を代表してシンポジウムで発表もしましたが、全国会議を来年9月21、22日の4連休後半の休日に本学で「居留地のリベラルアーツ教育」をテーマに開催することが正式に決まりました。

AI時代には、リベラルアーツ教育が一段と重要になってきます。「ミッションスクール」と呼ばれたキリスト教学校は、居留地で始まり、後背地に展開していきました。その特徴は、江戸時代の藩校や寺子屋での儒教教育とは異なり、外国語教育を基礎にして普遍的な価値観を養うリベラルアーツ教育と女子教育にありました。日本で最初になされた「居留地のリベラルアーツ教育」の意味内容とその影響を探ることは、極めて大切であると思われます。(山田 耕太)

2019.12.13学長ブログ

今年度の新入生歓迎公開学術講演会では「AI時代のリベラルアーツ」と題し、小河陽 前関東学院長に講演していただきました