学長室だより

はつみ先生の記念礼拝が執り行われました

例年より1週間ほど早く、先週から白鳥が北風に乗ってシベリアから瓢湖に飛来してきました。大学周辺の田んぼにも稲の落ち穂や虫を食べにやって来ています。

先週の3日日曜にはモス先生の奥さまであるはつみ先生の記念礼拝がモス先生の故郷のマサチューセッツ州のホープ・ユナイテッド・メソディスト教会で執り行われました。はつみ先生は昨年3月5日に90歳でお亡くなりになりましたが、コロナ禍のために1年半遅れて記念礼拝が執り行われたのです。

モス先生ご夫妻と北垣初代学長ご夫妻(左から2人目がはつみ先生、1998年6月学長室にて)

 

はつみ先生は洋画家石井伯亭の娘で、敗戦直後に恵泉女学園で河井道から直接教育を受け、渡米してクリスチャンワーカーとしての訓練を受けて帰国し、モス宣教師と結婚して新潟に派遣されました。新潟でYWCAを発足され、日本YWCA副会長としても活躍されました。モス先生ご夫妻の新潟での青少年教育に対する熱心な働きかけがあったからこそ、54年前に敬和学園が発足したのです。

高校開校後は太田俊雄初代校長を支え、モス先生は第二代目校長となり、はつみ先生は英語教師として、お二人とも高校で教員として26年間教えてこられました。モス先生は本学開学時から4年間、大学の非常勤講師としても英語を教えられました。1994年に引退されて帰国し、4年前の高校創立50周年の来日時にお目にかかったのが最後でした。高校から花束とメッセージカードを大学からもメッセージカードをお送りしました。翌4日にモス先生から記念礼拝のYouTubeが送られてきて拝見しました。(山田 耕太)