学長室だより

沖縄戦終結の日に

梅雨入りして最初の1週間は夏のような日差しが続きました。時計台の下ではキンシバイの黄色い花が満開です。晴れた日にはヒナが誕生したのでしょうか、高い空からヒバリのさえずり声が聞こえてきます。今週から梅雨らしい天気になってきました。

キャンパスでは夏らしい鮮やかな黄色いキンシバイの花が咲いています

キャンパスでは夏らしい鮮やかな黄色いキンシバイの花が咲いています

 

18日土曜には新潟YWCAの創立70周年記念のチャリティーコンサートが新潟県民会館小ホールで開かれました。横山由美子新潟YWCA会長のあいさつに続く邊見美帆子さんのハープ演奏の間に挟まれたビデオメッセージが大変印象的でした。ノーベル平和賞を受賞した団体ICANに属するオランダのスージー・スナイダー氏、アメリカ・ニューメキシコ州サンタフェのジョン・ウェスター大司教、ならびにアメリカのNPO団体「ニュークリアー・ウオッチ・ニューメキシコ」の代表ジェイ・コグラン氏による核兵器廃絶に向けた6月21日から23日にウィーンで開催された核兵器禁止条約の第1回締約国会議に向けた熱いメッセージです。

19日日曜午後には、日本キリスト教団新潟地区社会部のオンライン講演会にも参加しました。講師は敬和学園高校で長年教えてこられ、現在は沖縄キリスト教学院大学で教えておられる野間光顕氏による「今、心に留めたい『万国津梁(ばんこくしんりょう)』」と題した講演です。本土では見えてこない沖縄の目線で、50年前の本土復帰以前と以後、また現状の要点について報告がありました。6月23日の沖縄戦終結から77年たち、5月15日の本土復帰から50年経過した今日においても、なお本土の犠牲となって核兵器を貯蔵する軍事的最先端であり続ける沖縄の現状について深く考えさせられました。(山田 耕太)